はじめて大会に出る時に不安なのがルール。
基本的に陸上は見よう見まねで出場しても失格になるようなことはほとんどありませんが、ルールを知っておいて損は無い。

①短距離種目(100~400m)のルール
②跳躍種目のルール(走幅跳、走高跳)のルール
③投擲種目のルール(砲丸投、円盤投、やり投)


初心者が最も出場しやすい短距離種目のルールについて、失格しないために知っておくべきルールを解説。
招集等の大会当日の競技場での動きは別記事にあります。
初めてでも大丈夫!!陸上大会の流れ




短距離種目のルール

トラックを走る400mまでの種目はフラットレースと呼ばれています。
陸上初心者が初めて大会に出る場合はフラットレースにエントリーする場合がほとんどだと思います。フラットレースのルールさえわかっていれば、他の種目でもこまることはほとんどないと思います。
招集が終了したところから、大会の流れを追ってルールを説明。

①レース前

レースがはじまるまでは失格になることは普通はありませんが、注意することはあります。

腰番号は右側やや後ろにつける

招集場所で腰番号を貰えます。これは、自分の走るレーンの番号で、写真判定の時に分かるようにするものです。
ですので、写真判定器がある右側に付ける必要があります。さらに、読み取りやすいようにやや後ろに付けた方がいいでしょう。前の方に付いているとスタート前に注意されることもあります。安全ピンがついているはずですので、付けるだけで大丈夫。

他のレースのスタートの邪魔をしない

ルールというかマナーです。狭い競技場だとスタートのすぐ横に招集所があったりします。レースの合図があったらスタートの横にいるひとは止まるようにしましょう。あんまり動いていると係の人に怒られます。

助力は禁止

陸上では助力が禁止されています。
テーピングやベルトなどの身体保護及び医療目的の身体保護具は認められていますが、変な器具や特殊な装具は審判判断になります。『略~上記以外の他者によるこのような介助や手助けは、競技者がひとたび招集所を出た後は、競技開始前であろうと競技中であろうと、助力である。』とあって、厳密には招集完了以降は公式の医療スタッフいがいの介助は認められていません。が、小さい大会ではあんまり関係ありません最初は気にしなくて良いと思います。
学生の大会では“付き人”がいて、選手の荷物を持ったりマッサージしたりしてますが、これも招集後は厳密にはひっかかる可能性があります。大きい大会では当然ダメです。
気を付けないといけないのは、携帯電話等の電子機器の所持又は使用もアウトということでしょうか。短距離ではありませんが、フィールド競技の試技の間にビデオチェックしたらダメです。
スタンド以外からのコーチングもダメです。

②スタート動作

『イチについてヨーイドン』は日本語で、今は大人の大会では使われていません。
イチについてはon your marsk、ヨーイはsetになります。つまり、on your marks→set→号砲となります。
また、大会ではクラウチングスタートが義務です(小学生除く)。

クラウチングスタート

前のレースが出発したら、自分が使うスターティングブロックをセットします。
セットがおわったらブロックの後ろで整列して待ちます。
on your marksの合図で前に出て、スターティングブロックに足を乗せ、両手と少なくとも片膝を地面に付き静止します。また、手は地面に書いてある線よりも手前に付かなければなりません。
次にsetの合図で腰を上げます。この時もピタっと静止しなければなりません
ただ、ここまででなにか悪いことがあっても、審判がストップをかけるので失格にはなりません。この場合はグリーンカードが提示され、on yourmarksからやり直しになります。グリーンカードは何度提示されても失格にはなりません。よくあるのは、手をギリギリに付き過ぎているせいで腰を上げると手が動いて線にかかるパターン。

フライング

グリーンカードとは違い、1回目はイエローカードが提示され、フライングをした人が注意されます。
昔は2回やった人が失格になっていたのですが、今は2回目にやった人が失格です。逆に言うと、1回目の人はお咎めなし。
フライングは不正スタートなので、号砲がなってしまうとフライングになることが多いです。そのため、setの合図で制止しきれていない場合は「はい立って~」って言われてやり直すことが多い(フライングではない)のですが、動くタイミングによって号砲がなってしまうとフライングを取られて失格になります。
初めての大会であれば、フライングするくらいなら遅れて出ましょう。
余談ですが、普通の大会ではフライングは審判が目視で確認していますが、世界大会等の大きな大会になるとブロックに付いたセンサーで反応時間を測定する『スタート・インフォメーション・システム』が導入されています。これでは、号砲から0.100秒以内に反応するとフライングを取られます。
導入後には「目には見えないけど昔から小刻みに震えることでタイミングをとっている」と言う選手がフライングを取られて抗議したりもしていましたが、いまではそんなこと言う人はいなくなりました。
0.100秒というリアクションタイムに対して、「ゾーンに入っていればもっと早く反応できるかもしれない」と言う人は今でもいます。

③レース中

基本的にはまっすぐ走るだけ。

自分のレーンを走る

当たり前のことですが、ルールにもちゃんと書いてあります。
『レーンで行うレースでは、各競技者はスタートからフィニッシュまで、自分に割り当てられたレーンを走らなければならない。』
特に200m、400mでは内側の線を踏むとアウト。外側にはみ出すのもダメですが、意図的でなく妨害にならず、利益になければ大丈夫なことが多いです。リオ五輪の4継で、直線でケンブリッジ選手が隣のレーンのボルト選手に接触しましたが、これも利益になっていないのでセーフでした。

フィニッシュはトルソー

トルソーつまり胴体がフィニッシュラインに達した瞬間がゴールです。手を伸ばしてもダメですが、肩と銅の境目は微妙なので、パンチしてゴールすると若干早くなる可能性はあります。

ゴール後

ゴール後は左に曲がる

フィニッシュ後、真っ直ぐ走るかレーンに沿って曲がって行くかは、曲がるのが正解です。ただ、必死で走った後なので真っ直ぐ走っちゃう人もいますので、ぶつからなければいいでしょう。内側の人が真っ直ぐ走った場合は曲がれないので真っ直ぐ走るしかありません。

腰番を返す

腰番号のゼッケンは借り物です。ゴール後に回収箱があるので忘れずに外しましょう。




そんなもんです。
ルールを知らなくても周りの人を真似していれば多分大丈夫でしょう。フライングとラインオ―バー以外のルール違反で失格になってる人なんて見たことありません。