土は針ピンで、タータン用は平行ピン』が陸上界の常識でした。そういうもんだと思ってました。

昔ナイキやアディダスのスパイクを買った際になぜか土ピンがついてきたことありませんでしたか?
買ったスパイクのピンをわざわざ平行ピンに付け替えてた気がします。
スパイクのピン形状について、タータントラックではかつては『鋭利なものを使用してはならない』との一文が競技規則にあり、その為にスパイクピンは平行ピンしか使えませんでした。
スパイクの固定ピンも金属ピンではなくて三角のプラスチックだったりしました。

平行ピンによって反発がどうのとか3段ピンでグリップがどうのとか、けっこう怪しい宣伝文句を信じざるを得ない状況だったと思います。


でもミズノのクロノブレイクのピンは尖ってるなぁ...と思って調べてみると...

2016年のルールブックのなかの一般競技規則「第143条服装、競技用靴、ナンバーカード(ビブス)」のスパイクの数の項、スパイクの寸法の項では以下のようになっています。
『 スパイクの数
3. 競技用靴の靴底および踵は、11本以内のスパイクを取りつけられる構造とする。11本以内であればスパイクは何本でもよい。
〔国内〕 靴底と踵には、スパイクの位置を変えることができるよう
な装置は11カ所を超えてはならない。
スパイクの寸法
4. 競技用靴の靴底または踵から突出した部分のスパイクの長さは9㎜を超えてはならない。また走高跳およびやり投の場合は、12㎜を超えてはならない。スパイクは先端近くで、少なくとも長さの半分は4㎜四方の定規に適合するように作られていなければならない。トラックメーカーもしくは競技場管理者がより小さい寸法の上限を設けている場合は、これを適用する。
〔注意〕 トラックの表面は、本条で認められるスパイクの使用が可能なものでなければならない。』

鋭利うんぬんの規定は記載がありません。


何年前から消えているのかわかりませんが、現在は鋭利なピンを使用することができるようです。IAAFの規則でも直径と本数と長さの規定はありますが鋭利でも大丈夫そうです。
私が調べた限りではルール的には大丈夫そうですが、大会要項や会場の規定で禁止されている可能性もありますので注意してください。
また、確実な情報ではないので、大会で鋭利なピンを使うときは自己責任でお願いします。こちらに文句言われてもどうしようもありません。なにか指摘があれば連絡ください。
もし針ピンが使えるのであれば平行ピンの存在価値はなくなるかもしれません。

ルールで禁止されていなければ自由に使用する事が出来るのがスポーツですが、日本のトラックが高速タータンであるのはおそらくこの針ピン禁止のおかげです。
針ピンがタータンを痛めるのは事実ですので気をつけましょう。



ちなみに...
海外ではどうなってるのかよく知りませんが、プーマUSAのページでスパイクを見てみるとどうやら針ピンがついてるようです。
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