相変わらずのランニングブームです。各メーカーそれぞれが10種類くらいはシューズを出しています。
ドル箱市場。長距離ランナーには最高の時代でしょうが、短距離ランナーにとってはどれを選べばいいのかわからない状況でしょう。

そんな大賑わいな2017年ランニングシューズ事情。
ラインナップが多いので、陸上競技的に使えそうなやつをピックアップ。
マラソンの場合はアスファルトを走るのでソールのクッションが大事ですが、陸上で使う場合はパワーをかけるのでアッパーが大事。初心者用みたいに分厚いアッパーだとブレすぎてダメです。薄めなアッパーを選びましょう。

5段階で個人的評価を導入してみました。あくまで参考に。

☆ミズノ☆ 盛り返してきた?

去年まで売り場ではアシックスに押されていた印象のミズノですが、今季はわりと盛り返している気がします。
マラソンシューズとしては薄いラインナップなのかもしれませんが、各シューズの個性が分かれているので競技用として考えるとわかりやすい。

やっぱりMADE IN JAPANの『ウェーブエンペラージャパン2』。お値段驚きの17,000円。外国産のやつは13,900円。
エンペラーなんて偉そうな名前ですけどウェーブスペーサーの後継です。実質おんなじ。で、『エンペラージャパン』はスペーサーの国産モデル『スペーサーGL-J』の後継です。
アシックスのターサーJAPANみたいにフラッグシップはモデルチェンジしないでブランドを育てた方がいいと思うんだけどなぁ。売れないんだろうけど。


いろいろあってどれがどれだかよくわからない状態ですが
スピード系ではエンペラー > エアロ = アミュレット > ライダー
っていう上下関係で良いと思います。

もしスペーサーがまだ投げ売りされてたら即買いして良いと思う。

ウェーブエンペラー(ジャパン)2

13,900(17,000)円 175g
軽量度:5
クッション:2
耐久度:2
コスパ :4
オススメ度:5
総評:スペーサーの後継の皇帝。MADE IN JAPAN。死ぬまでに一度は履いておきたい。ランシューの良い所が詰まった靴。冬季のスピード練に使える。前足部は超やわらかくてクッションなんてほとんどないけど、かかとのクッションは意外にもしっかりしてる。使ってると半年くらいでヘタるしツブツブがなくなってくるのが難点。年に1回は買い替えるつもりならオススメ。雨で履くと一発で臭くなる。
スペーサーGLはソールの前後がもっとはっきり分かれてたけど、エンペラーはフラットに近くなってる。だんだんマラソンシューズに寄って行っちゃうのかも。エンペラーTRっていう名前だけ一緒な別ものがあるので注意。
[ミズノ] ランニングシューズ ウエーブエンペラージャパン 2 [メンズ] (現行モデル) 03ブラック×シルバー×オレンジ 24.5



・ウェーブエアロ

13,500円 230g
軽量度:3
クッション:4
耐久度:4
コスパ :5
オススメ度:5
総評:これさえあればどんなときでも困らない。そこそこ軽くてそこそこ耐久性があるのでスピード練にもバウンディングにも使える。エンペラーアッパーの耐久性を上げてソールのクッションを増やした感じのモデル。ド素人でなければこれくらいの厚さがロードでも競技場でも不自由なく使えてちょうどいい。マラソン的にはちょっと重いからか、売れ残ってセールになることも多いので安く手入れることも可能でそうなるとコスパは最強。一時期はマジックテープだったりして迷走した事もあったけど、今となっては定番。大外れすることはないので履いたことなければ試しに1回履いてみるのも良い。
[ミズノ] ランニングシューズ ウエーブ エアロ 16 [メンズ] 03レッド×シルバー 26.5




・ウェーブアミュレット7

13,900円 205g
軽量度:4
クッション:4
耐久度:3
コスパ :3
オススメ度:4
総評:エアロの軽量モデルだと考えて良いと思う。結構軽いけどエンペラーほどの軽さはなく、耐久性は低めでどっちつかず感はある。マラソンランナーには手が伸びにくい微妙なポジションなのか、ワゴンセールになってることがある。エアロよりも買い替え頻度は高くなるけど、ロードを走らないのであればこっちにした方がいい。全体的にこっちのほうが短距離シューズとしてはよく出来てる。オーダーのスポンジソールはこれのソール。
[ミズノ] ランニングシューズ ウエーブアミュレット 7 [メンズ] (現行モデル) 03オレンジ×シルバー 23.0




・ウェーブライダー20

12,900円 290g
軽量度:2
クッション:5
耐久度:4
コスパ :3
オススメ度:3
総評:ついに20周年。分厚くて重い。アッパーが分厚くてパワーをかけるとブレるのでこれ買うならエアロの方が良いと思う。タータンの上を走るとフカフカする。ロードで使うにも重いし接地感が悪い。クッション性はいいのでクッションが欲しい人にはいいのかも。カラーリングはやたらと豊富。ちょっと前まではダサいシューズとして扱われてたけど、マラソンで速めの初心者向けモデルとして市民権を得た今となっては量販モデル。20周年サイトでみればわかると思うけどかっこよくなったのは17くらいからで、それまではチンチクリン。セールで3000円なら良いけど、陸上シューズとしてはイマイチ。ジョギング用ならいいかも。
http://www.mizuno.jp/running/waverider20.aspx
[ミズノ] ランニングシューズ ウェーブ ライダー 21 [メンズ] J1GC1803 レッド×ホワイト×ブラック 26.5 cm



・ウェーブクリエーション18

17,800円 365g 
軽量度:1
クッション:5+++
耐久度:5
コスパ :2
オススメ度:3
総評:クッション方向に振り切ったモデル。パワー系のトレーニングにはちょうどいいけど走るにはちょっと重からこれ一足だとちょっときついかも。バウンディングとかが多いなら重宝するはず。上位にはプロフェシーっていう前足まで中空になってるやつもあるけどあれはやりすぎ。ていうか前足のクッションなんていらん。
[ミズノ] ランニングシューズ ウエーブクリエーション 18 [メンズ] (現行モデル) 13グレー×ブラック 26.5




・ウェーブエンペラーTR2

9,900円 220g
軽量度:3
クッション:4
耐久度:4
コスパ :3
オススメ度:2
総評:エンペラーの名を冠した偽物皇帝。アッパーもソールも変えてしまっていて名前以外は全くの別物。わかってて買うならいいけど間違えないように注意。名前負けしてるけど靴自体はそこまで悪くはないので中学生みたいな使い方するならいいかも。これ買うならエアロのほうが良いと思う。本物皇帝は『ウェーブスペーサー』の後継なのに対してこれは『ウェーブイダテン』の後継。店長に対する子供店長くらい違う。値段も倍違う。
[ミズノ] MIZUNO ランニングシューズ WAVE EMPEROR TR [メンズ] J1GA1686 27 (ホワイト×ブルー/255)








☆アシックス☆ 相変わらずHPが見にくい

近年好調のアシックス。あいかわらずどれがどれだかわからない。ほとんど全部が市民ランナー向けシューズだと思っていいと思います。陸上競技用に使えそうなのはあんまり多くない。
あとミズノに比べて幅広な気がする。
そしてやっぱりターサージールの人気がすごい。マラソン大会だとみんなジール履いてます。


・ターサーJAPAN

19,000円 ?g(200くらい)
軽量度:4
クッション:3
耐久度:2
コスパ :4
オススメ度:5
総評:MADE IN JAPANの名器。洗練されたデザイン。これを履かずしてアシックス派は語れない。これ履いてマラソン大会でウロウロしてたら知らないおじさんに話しかけられるレベルの憧れモデル。エンペラーに比べるとかかとのクッションがでかい。値段が高いのがネックだけどその価値ありと思わせる最高の履き心地。道具を大事にする気持ちを持てる。セミオーダーするとこれの色違いが作れます。
[アシックス] ランニングシューズ TARTHER JAPAN v-A TJR075(旧モデル) 0190ホワイト/ブラック 24.0





・ターサージール5

14,000円 ?g(JAPANより軽いらしい)
軽量度:5
クッション:2
耐久度:3
コスパ :4
オススメ度:3
総評:アシックスで迷ったらこれでしょう。JAPANを現代風にしたような軽量モデル。全体的な仕上げはJAPANには遠く及ばない。特にフィット感。でもJAPANを履いたことがなければこれが最高と思っちゃうかも。アディダスのシューズと似てる。ロードを走るのを考慮してると思われ全体に固い感じがあるけど、おかげで耐久性が高い。このランクが売れるとメーカー的にはおいしいんでしょう、今年モデルはなんと1,000円値上げ。同じ値段なら外国エンペラーかエアロの方がいい気がする。これ買うならJAPANのほうが色々と良いけど、耐久性を重視するならおすすめ。
[アシックス] ランニングシューズ TARTHERZEAL 5 レッド/ホワイト 26.0 (現行モデル)




・ライトレーサーTS5

9,800円 ?g
軽量度:3
クッション:4
耐久度:4
コスパ :4
オススメ度:3
総評:ターサーシリーズよりも下位のモデル。マラソン的にはちょっといい入門モデルになると思われる。ミズノでいえばライダーくらい。それなりの軽さとそれなりの耐久性があり、値段も安い。ワゴンセールになってたらこれを買っておけばおっけー。ただ、ダサい。女子高生がよく履いてる。
[アシックス] ランニングシューズ LYTERACER TS 5 TJL430(旧モデル) 0124ホワイト/ストロングレッド 25.5






ナイキ・アディダス

やっぱりアディゼロマナは廃止されました。後継にマナバウンスっていうのがありますが、全く別物です。これでアディダスはほぼマラソンシューズのみになります。アディダスのゴリ押しするブーストっていう発泡スチロールソールはマラソンで世界記録まで出してます。さすが。
ナイキも同様に全部マラソンシューズです。
セパレートソールは時代遅れなのか?ミズノ・アシックスにはセパレートを作り続けて欲しいところ。
アッパーの軟らかさは国産の方が全然上で、履き心地も明らかに国産(の上位モデルとミズノの中位モデル)の方がいい。やっぱり日本人の方がいろいろ細かいのかな。ターサージールなんかはナイキ・アディダスと同じような履き心地だけど。
デザインは100倍くらいナイキ・アディダスのほうがかっこいいし、値段も安い。よっぽどこだわる人でなければナイキ・アディダスの方を選ぶでしょう。こだわらないならどれ買ってもだいたい満足出来るはず。
あえてナイキ・アディダスで選ぶとしたらこれ

・アディゼロ匠練3

16,740円 192g
軽量度:4
クッション:3
耐久度:3
コスパ :4
オススメ度:3
総評:練(レン)と戦(セン)があって、戦の方が軽量でレース向き。練の方が固い。
匠の大森さんと三村さんが作ったシューズだから匠っていうらしい。現在、大森さんはオーダーシューズの工房をやってます。最近では青学がアディダスを履いていたりした効果もあって市民ランナーのアディダス率もかなり高くなりましたが、この匠シリーズが出るまで(たぶん2013年くらい)はアディダス履いてる日本人はあんまりいませんでした。アシックスでは飽き足らないもの好きな人達が履き始め、いつの間にかみんなアディダス。
サブスリーくらいで走るマラソンランナー向けのシューズっていう感じですが、それなりにクッションがあるので陸上でもまあ使える。ターサージール的なシューズで、ロード前提な固さがあるのでもうちょっと軟らかい方が良い気がする。
Midsole drop: 9 mm (heel: 25.5 mm / forefoot: 16.5 mm)だそうです。アウトレットとかで3,000円台で売ってることもある。
adidas (アディダス) adiZERO takumi ren BOOST 3(アディゼロ 匠 錬 ブースト3) BA8231 1707 メンズ 紳士 男性 GRYTWO-F17/S 25.5cm

















☆買うならこれ☆

いろいろあるけど、結局オススメは

・ウェーブエンペラーかターサーJAPAN

初めてランシューを買うなら絶対これ。あまりの軽さと履き心地に感動して他のシューズを履けなくなるレベル。どうせ買うならこのどちらかを買っちゃった方が良い。道具を大事にする心も身に着く。
耐久性がとか言うけど、部活で毎日履いても1年くらいは使える。スパイクと違って、ランシューと走力は関係ないから安いやつ履くより良いやつ履いた方が気持ちいい。
実売で1万円前後だと思うから、年に1回思い切って買ってしまえ。





ちなみに...
☆別注シューズは別格☆
一般人が購入できるオーダーシューズには2種類あって、色とサイズと幅を選ぶだけのいわゆるスペクトラ(幅が選べるのはこだわりポイント高い)と、細かく0.25cm刻みのサイズまで選べる別注があります。別注だと足形まで計測してくれます(足形でぴったりの靴を作るわけではなくて、サイズとかを細かく出す為の計測)。

ミズノのスペクトラは、基本的には市販品と一緒でネットで注文できます。2万円。ちょっと前まで16,800円だった気がするけど。これはまあ、所有欲を満たせるという以外は基本的には市販品と変わりませんが、定価でエンペラー買うよりはいいかも。色が自分で選べて2万円なら決して高くはないと思う。こだわりたいけどそこまでじゃ...ってひとには最適。もちろんMADE IN JAPAN。
最大のメリットは、軽さとクッション性を両立させられること。スペーサー(エンペラー)の薄くて軟らかいアッパーにクッション性の高いソールを組み合わせられるで、市販品にはないニッチなシューズをつくれます。市販モデルではこういう組み合わせはない。
高いけど。
ソールはエンペラー、アミュレット、エアロの3つから(マラソン用はまた別にある)選べる。

別注はもうほんとすごい。全く別物。
ミズノなら、年に数回だけ、御茶ノ水と大阪の本社ビルとかショップにクラフトマンのひとが来て開催してます。大体1回10人くらいの定員。あとはたまにイベントとかでもやってる。
別注はお値段も3万5千円くらい。まあ、クッソ高い。けど、その価値はあるでしょう。
昔は2万円ちょっとで御茶ノ水の店で0.25刻みができたんだけど...こないだ行ったらオーダー会じゃないとダメって言われました。
まあ、マラソンブームで沢山の人が別注しちゃったら作る人足りないだろうからね。でもそんなんしてるとみんなアシックスになっちゃうよ。

本当にこだわる人は別注しましょう。ただ、いちど別注モデルを履くともう市販モデルが履けなくなります。




☆雑記☆
ランニングではシューズ選びってすごく大事でしょうが、陸上競技ではそこまで重要じゃないと思う。結局アップシューズだから。そりゃあ良いやつ履くと気持ちいいしオーダーシューズ履くと信じられないくらい気持ちいいけど。
別に良いやつ履けば怪我しにくいわけでもないし、そのお金でワンランク上のスパイク買ったほうが記録よくなるはず。定価1万円以上くらいのやつならどれでもいい。
あと、最近やたらと幅広モデルが多くなってますが、あれはダイエットきっかけでランニング始めたおじさん達の幅だからやめといた方が良いと思います。ほんとに幅広ならいいけど、試着してきつめに紐しめてみたらたぶん余ってるはず。もともと各メーカー、初心者が履く可能性がある中級モデルまでは幅広に、体が出来てる人しか履かないであろう上級モデルはちょっと細めに作ってあります。
自分の手をみて、綺麗ならE、ごついならEE、ゴッツゴツならEEE。デブならEEEでいいかと。
ランシューは伸びるから微妙にきつめくらいでちょうどいい。っていうか、広すぎると良い事ない。

ブルックスとかサッカニーとか五本指になってるようなおもちゃ系はやめときましょう。

マラソンブームでランシューも多様化してますが、軽さを追及してるエンペラーとターサージャパンは昔ながらのランシュー。クッションとか通気性とかも大事だけど、軽くて速く走れるってのは大事。履いたことない人は是非このどちらかを買ってほしい。
あと、シューズには反発がないので、反発重視のシューズとかはありません。


ちなみに...
ミズノのスペーサーにはトップモデルのGLシリーズの他に、耐久性を上げてちょっと厚くした『ウェーブスペーサーAR』とか『ウェーブスペーサーダイナ』っていう地味なシリーズがありました。今は廃番になってますが、本当はこのARが一番使いやすかったかも。なぜなくした!っと思う反面、マラソン的には中途半端で使いにくいだろうなぁとも思う。
SH_8KS31024_LL